レースレポート ツール・ド・おきなわ2019 市民レディースレース50km 廣瀬選手

レースレポート ツール・ド・おきなわ2019 市民レディースレース50km 廣瀬選手

シーズンの集大成として臨まれる方も多いツール・ド・おきなわ2019市民レディース50kmに出場した廣瀬選手よりレポートが届きましたのでご紹介いたします。

■レース名:ツール・ド・おきなわ2019 市民レディースレース50km
■コースプロフィール:本部半島1周回 50km 獲得標高350m
■結果:18位 top+0’02″812(出走131名, DNF 15名)

■使用機材
フレーム RIDLEY NOAH SL
ホイール CORIMA S+
タイヤ Vittoria CORSA
ステム DEDA ZERO100(90mm)
コンポーネント SHIMANO ULTEGRA 6800(ブレーキレバーのみDURA ACE 9100)
サドル Specialized POWER W/MIMIC
サイクルコンピュータ、パワーメーター Pioneer SGX-CA500
ギア比 52/34 11-28T(クランク長165mm)

 ホビーレーサーの甲子園こと、多くのレーサーが一年の集大成にと挑むツール・ド・おきなわに昨年に引き続き、二度目の参戦をしてきました。

練習仲間には国際100kmを勧められましたが、どうしても勝ちにこだわりたかったので、今年も市民50kmにエントリー。

前日に全行程を試走、アタックポイントはどこか、危ない箇所はどこか、自分が得意なポイント、苦手なポイント、いろいろ無い頭なりに考えながら走った。去年インナーからアウターに上がらずガチャガチャした今帰仁のスプリントポイント(SP)は、今年はインナーに落とさず上がれることを確認したのでアウター縛りで。去年50Tでも登れなかったのに52Tで登れるようになっていて、一年の成果をここで感じる(笑)。

昨年の成績からシード権を得てはいたが、スタート1時間前に会場入り。もう既にほかの選手は並んでおり、見知った顔を見つけて前から2列目に並ぶ。
有力選手の脚色を見たいというのもあり、あまり先陣きって走る気はなかったので、位置的には悪くない。

男子カテゴリーから順にスタートし、いよいよスタート。
しばらくはパレードランなのだが、後ろからどんどんすごい勢いで捲ってきては無理やり前に捻じ込んでくる選手多数。うーん、これが苦手。
前へ行きたいなら集団の外から行った方が安全だと思うのだが。とにかく斜行やふら付きが多いのがこのおきなわ。体力よりも精神をすり減らすと言っても過言ではない、常に緊張。

試走の時にチェックしておいたリアルスタート地点を過ぎてもペースは変わらない、しばらくはサイクリングが続く。

そして鬼門のひとつである本部の橋へ。それなりの勾配がある上に狭く、去年はここで上から降ってくる選手に押し戻されてほぼ最後尾になってしまったので、今年は前目を意識し降ってくる前に前に出る。その橋を下った先も狭いまま左カーブになる落車多発ポイントなので、そこは丁寧に捌く。

この辺りから、前からこぼれた男子選手がパラパラと出現、集団に付いていけなくてこぼれていることから、疲れてふら付いていたり道のド真ん中走っていたりするので、これまた気を抜けない。

そして最初のアタックポイントの美ら海水族館坂へ。
その手前に下り坂があり前日の試走の時にもいたのだが、どうも勢いで登り返せるだろうと思わせる下りのようで、その下りで踏みまくってそのまま勢いで登り返・・・・せず撃沈(笑)
それを見て、本番でも少なからずとも同じことをする人がいるだろうと思い、それを利用して登りで振るい落とせたらなぁと思っていたので、下りは惰性で。案の定、ガンガン踏んですごい勢いで私を抜いていく、どうぞどうぞと位置取りだけ意識。
登りの中腹辺りで一気にペースダウン、思った通りの展開だったので、それに埋もれる前に先頭が見える位置まで集団右外側から一気に駆け上がる。すると集団先に二人の逃げが見え、そのうちのひとりはパラ金メダリストの杉浦選手だったので、絶対逃がしちゃいけない選手だ!とそのまま逃げにドッキング。一瞬、3人で逃げられるか?と思ったが、ローテーションで杉浦選手が下がりもうひとりの選手が前を牽き始めたがペースが上がらず、そのまま集団に吸収。

ここからしばらく細かなアップダウンがあるものの再びサイクリング。
しかしそれが気のゆるみに繋がるのか、ふらついて他の選手に接触して弾き飛ばしたり、無理やり隙間に入ってきたりで、まあ危ない危ない。落車にまでは至らないものの、危ない!気を付けて!という声が時折聞こえてくる状況。

特に大きな動きもないまま30㎞消化、いよいよ今帰仁のSPへ。絶対何か動きがあるか、もしくは自分が動くかを見定めていた矢先、左後方で落車音!
自分はこういう時、振り返ったり頭を動かして見るという動作をしないので、音だけで距離を判断、後ろだし巻き込まれる心配はないと思ったら、右斜め前方で大きくふらつき落車!どうやら後ろの落車音に反応したっぽい。次の瞬間には自分のほんの数センチ横で横たわる選手と自転車に乗り上げて悲鳴を上げながら宙を舞う選手の姿。それを視界の端に入れながらも前だけを見てすり抜ける、まさに紙一重の状態。自分で思っている以上に際どかったようで、後ろからきた選手に「よくすり抜けましたね」と声を掛けられる。

その間に、前方の集団との差が開く。ここで置いていかれてはダメだと踏み込む。すぐに追いついたものの、既に今帰仁のSP。当初の作戦としては、ここで前にいてタイミングを見てアタックもしくは逃げを試みる予定だったのだが、手前の落車の影響で集団の最後尾、登りのてっぺんで前に出るのが精一杯だった。

そこからは長い下り区間、落車が怖いので前を牽く。下りきるあたりでローテーションを促し5番手くらいに下がるが、どうもローテが上手く回らない。後に他の選手のレポート等々拝見すると、レース序盤からそのあたりはもやもやしていたようで、結局いつも同じ選手が前を牽いていたとか・・・まぁ難しい(笑)
そんな中で、自分が損しない様上手く立ち回る技術も必要なんだろうなとも思うのがロードレースである。

そしていよいよ、最後のアタックポイントの通称イオン坂(という割には、イオンは遥かかなた先という事実に驚愕(笑)。集団が一気に殺気立ち、それまで比較的縦に伸びていた集団が、皆前に出たいがため横に広がる。
・・・の割にはペースは上がらないので気持ち傍観。
その先でひとり選手が飛び出す。差は10メートルくらい?しかしそれ以上延びないし、かなり苦しそう。もちろん誰も追う動きをせず直に吸収、しばらく牽制状態。
この時点で30人程の集団スプリント確定。出来るだけ前に出たかったのだが、前が開かずもどかしい時間が過ぎる。去年集団落車が起きたゴール手前700メートルの左カーブはアウトから入りたかったので、そこの位置取りだけはキープ。

残り1㎞。大きな動きはないものの、じわじわ集団のペースが上がる。
そして左カーブ、ちょっと恐怖心があったが比較的広いスペースを保ってクリア。
残り500メートル、スプリント開始か?と思ったら、左前の選手がなぜかチェーン落ち(汗)ガチャガチャとすごい音を立て、視線を前からチェーンの方へ落とすものだから左右にふらつき始める。ゴールスプリントしたい!でも落車には巻き込まれたくない!抜くにしても右手に別の選手、無意識に若干ペースを落としていたと思われる。
そして、スプリントというには物足りない感じで集団に埋もれたままゴール、18位でした。

表彰式用に洗濯して干しておいたが出番なし(笑)

今年2回目参加してみて確信したのは、類を見ないサバイバルレースだということ。
距離が短く、登りも短く少ないがゆえに集団が崩れない。結果、落車も起きやすい。
それらも含めて、女子国際(100㎞)への参戦を勧めてくださる方も多数おられるのだが、3度目の正直ということで、来年もう一度50kmに挑戦する予定です。

わざわざ危険を冒してまで・・・と思われるかもしれませんがそれには理由があり、50kmで勝てなければ100㎞で戦えないと思うのが一点、またそれ以上に、女子だけのロードレースというのがJBCFのレースを除くとおきなわのみだということ。他のエンデューロ系の市民レースではほぼ男女混走なので、女子選手だけでの駆け引きだったりスプリントなんてほぼ皆無。場合によってはトップとのギャップどころか自分の順位さえ分からない。正直、そこでレース感覚を得るのは非常に難しいのが現状です。そういった意味で、良くも悪くも「レース」ができるのがこのツール・ド・おきなわなだと思っています。

女子国際にてトップ集団で走れるくらいの力があればベストですが、プロや日本代表と闘うこと自体無謀なので、とにかく市民50㎞で勝ちにいくことを目標にまた一年、練習に励みたいと思います。

今回もいつもと変わらずたくさんの応援ありがとうございました。
本当にたくさんのいろんな方に支えられてレースに挑めていることを、感謝という一言では言い表せません。皆さんに喜んで頂ける結果を持ち帰れるよう、また頑張っていきます。

最後に、落車により心身ともに傷を負われた方々の早期回復を心よりお祈り申し上げます。

Text 廣瀬博子選手

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