【レースレポート】第8回 JBCF 群馬CSCロードレース 

【レースレポート】第8回 JBCF 群馬CSCロードレース 

Pedalistの福本です。

4/23.24の2日間で行われました「JBCF群馬ロードレース」に参戦してまいりました。

この群馬CSCロードレースは毎年2日間通しての大会となります。2日で2レース走れるので参加人数が多い印象です。

因みにJBCF実業団レースは、毎月1~2回全国各地で行われますが、すべてのレースに出場の義務があるわけではありません。得意なレースを選んで参加することが出来ます。中にはヒルクライムレースしか出ないというクライマーな方や、クリテリウムしか出ないよ、というスプリンターな方まで様々です。因みに私はここ「群馬CSC」や「広島森林公園」などアップダウンのあるコースを得意としております。

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群馬CSCのコースプロフィールはこちら。いわゆる登っているか、下っているかというコースです。

体重が軽いクライマーな選手は登りでアタックしてスプリンターを振るい落とさなければ勝ちはありません。

逆に体重のあるスプリンターは下りや平坦路でのペースアップでクライマーを消耗させ、登りでのペースアップを許さないことが勝ちを引き寄せる鍵となります。

今回のレースは6kmを5周、30kmと距離の短いレースですのでスプリンターでもゴール前まで残る可能性のある展開が予想されます。

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このコースの山場はなんといってもこの「心臓破りの坂」。コース後半に配置され、10%を超える斜度があり参加者を苦しめます。この坂を越えますと、ゴールまでは1km弱なので、ここで遅れないかが勝負の分かれ目になります。また、ラインどりも重要で内側になればなるほど斜度がきつくなるので、ここにいい位置で入ることもレースを有利に進めるうえでは重要です。

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【使用バイク】

フレーム:FUJI TRANSONIC SL 52サイズ(サドル高680mm)
ホイール:フルクラム レーシングゼロ クリンチャー
タイヤ:コンチネンタル アタック22C(前後共通)
ハンドル:Deda ニュートンシャロー440mm
ステム:Deda Zero100 120mm
サドル:スぺシャライズド ローミン
パワーメーター:Pioneer SGY-PM910HL(左側のみ)
サイクルコンピューター:SGX-CA500
ペダル:PD-6800
ギア比:53/39×11-28

重量:7.3kg

実業団レースでは、UCI規定に基づいた車検が必ず行われます。ハンドルの位置やサドルの位置にも決まりがあり、規定内でないと出走もできません。また、重量も規定があり、6.8kgを下回る自転車では出走が出来ません。

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■4/23 第8回 JBCF 群馬CSCロードレース Day1

E2クラス 6km×5周

11位 / 136名出走

スタートは左端、後方ビンディングをつけた状態でフェンスを掴んで待機。クリートキャッチが苦手、という方にはおススメのスタート方法です。

昨シーズンはサイコンのスタートボタンを押し忘れて残念なログを残すことが多かったので、今年からスタート一分前にぽちることに決めました。

スタートより少しの間は集団が落ち着くまでローリングスタートになります。ツールドフランスよろしく、先導車の審判がフラッグを振ってリアルスタートです。

集団後方で周りの様子を伺いながら、レースを進めていきます。が、リアルスタートが切られてすぐの登り口で落車が発生。道幅が狭く、少しの間ストップ。先頭集団は先に進んでおります。

焦りながらもなんとか抜け出して、集団を追いかけます。コース脇からは「先頭30秒!」とのこと。。。

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その時のログをシクロスフィアで追ってみました。コースの赤い部分が追走頑張った区間です。結果的には無事集団復帰することが出来ました。

コース上端のヘアピンが心臓破りの坂、そこに向かうアプローチの登り始めで落車事故は発生いたしました。追いついたのはちょうどスタートゴール地点のところ。時間にして約4分間ほどの独走での追走でした。

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時系列グラフで追ってみると、こんな感じです。

Pioneer シクロスフィアが秀逸なのはダンシングをしていた区間まで分析することが出来る点です。グラフ上緑の帯が掛かっているところがダンシング時です。

奥が勾配のグラフですので、確認してみると登り区間ではダンシングを多用していることが分かります。

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約4分間で、平均332w、効率は53%とそこそこ、ベクトルを見ると6時の方向にブッさっさっており、効率の悪さがうかがえます。ペダリングとしてはやはり3時の位置での入力が一番車輪を進めやすいといわれておりますので、今後の改善点です。

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トルク曲線で見ても、120°の位置にピークが来ておりますので、立ちこぎが多かったにせよ踏み遅れている感じは否めません。レース中に意識するのは難しいですが、普段のトレーニングから意識することで身に着けていきたいと思います。

踏んだ力を様々な観点から確認できるPioneerペダリングモニターならではの機能です。

さて、無事集団復帰することができましたが、ほぼ全力に近い追走でしたので、2,3周目が耐えどころでした。

なんとか息を整えつつ、最終周回に向かっていきます。

何名か飛び出しを図るものの、逃げ切るには至らず最終コーナーを回ってゴールスプリント。

ゴール前はコース幅も広く集団は横に広がります。私は集団先頭が見える位置、左側からスプリントを開始。必死にペダルを踏むも及ばず11位でゴールでした。

今回作戦としては、心臓破りの坂出口から仕掛けて、3分、出力にして体重の6倍で勝負をしようと思っていたのですが、最初のアクシデントでラストスパートの力を使ってしまい、仕掛けることが出来ませんでした。スプリント力は並ですので集団からのスプリントでは敵いませんでした。

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明日は展開を引き寄せられるように、と意気込んで初日はコースを後にしました。


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■4/24 第8回 JBCF 群馬CSCロードレース Day2

E2クラス 6km×6周

71位 / 141名出走

昨日のリベンジ!と意気込んで、朝一のレースです。

体調はここ1週間とても良いコンディションで体重も適度に落ちて調子は良い。ここ2年程で、いつ、なにをどれだけ飲み食いすると調子が上がってくる、というのがつかめてきたような気がします。

因みに30kmのレースにあたっては、レース2時間前までにバナナ3本とスポーツドリンク1Lを摂っております。スタート30分前にMag-onを一包飲んで準備完了です。どこでも手に入るものというのも重要だと思います。

昨日と同じく、左側のフェンスにつかまってスタートを待ちます。昨日より1周多いレースですので、スプリンターの皆さんがふるい落とされてくれることを祈りつつ、よし、サイコンをと思いましたが、宿舎に忘れてきてしまいました。。

こういうところのような気がします。

割り切ってスタート!

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昨日の今日なので、コースの習熟度は高く、集団内での恐怖感もあまり感じません。レースの難しさは体力勝負だけでなく、集団内での位置取り、コースのラインどり、路面の凹凸の対処、エネルギー補給などなど様々な要素が絡み合ってなかなかかみ合うことがありません。

難しいからこそ挑戦し甲斐があるのが自転車ロードレースの魅力と感じます。

とはいえ、安全第一です。あまり熱くなってはいけません。

昨日よりもスムーズに走れている分、無駄なブレーキも少なく体力的にも余裕がありました。

4周目、ここからというところで、フロント変速の直後にトルクのヌケを感じました。

やってしまいました。チェーン落ち。

コースが起伏に富んでいる分、ギアチェンジの回数が多くなり、つい無理やりの変速となってしまい痛恨のシフトミスでした。僕の後ろを走っていた方にはご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありません。

乗りながら治そうとこころみるものの、そういう時はかからないもので、一度降りてから両手でチェーンを復帰、しかし終盤に差しかかりペースのあがった集団ははるかかなた。思えば昨日落車ストップしたのも同じような場所でした。

気持ちを切らさず、第二集団に追いつかれることなくゴール。

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悔しさの残るレースでした。

情けない顔をしております。チェーンを治したので手が汚れております。

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幸いなことに、まだまだシーズンは続きますので切り替えて頑張って結果を残していきたいと思います!

次戦は6/5(日)、東京は大井ふ頭で行われるクリテリウムに参加いたします。横浜からも行きやすい場所だと思いますので、是非応援に来ていただければ幸いです!当日は国内最大級のレース「ツアーオブジャパン」も併催されますので1日楽しめるのではないかと思います。

次戦も頑張ります!

Pedalist 福本