【パワーメーター】Pioneer ペダリングモニター 片側販売開始いたしました。

【パワーメーター】Pioneer ペダリングモニター 片側販売開始いたしました。

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パワーメーターを革新する、左右独立式ペダリングモニターセンサーが更に身近になります。昨日行われました、Pioneerの新製品発表会に行ってまいりました。改良点等ふりかえります。

◇ペダリングモニターセンサーの新モデルの登場

・現行モデルよりも薄型化によるフレームクリアランスの増加し、対応フレームの拡大。

・シングルモデルの発売、左右のセンサーが別々で販売開始。

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このペダリングモニターの特徴は、左右のペダリング効率を矢印の長さ、方向を視覚的にみられる点、高精度なパワーメーターとして出力の管理が出来ることが挙げられます。この、パワーメーターとしての使用を更に身近にするべく、今回、左右ユニット別々での「シングルモデル」の発売が発表になりました。近年高まりつつあるパワーメーターへの需要、すでに利用しているサイコンを利用したいなど、多くのユーザー様のご要望により実現いたしました。


◇そもそもパワートレーニングとは?

そもそも、「パワー」だ、「ワット」だと最近良く聞きますが、知らない方には全く理解できないことば。概略に少しふれてみます。まず「パワー」。これはペダルに入力したときの踏力の大きさ、そしてその単位を「W(ワット)」と表します。

トレーニング、サイクリングの負荷のバロメーターとして、速度を基準とした場合、風向きや路面の起伏などによる外的要因が多く、不安定な値です。例えば河川敷で行きはとても苦しかったのに、帰りはなぜか調子良く回せた、と風向きの変化で速度が出ても目的の強度を保てていない場合です。調子の良し悪しが風向きにより左右されてしまします。また、心拍数を基準とした場合、負荷に対して数値の変化に少しタイムラグがあったり、疲労度合いにより数値が上がり切らない等、調子を見るには適しておりますが短時間の負荷の管理にはやはり不安定な要素が多いです。

しかしパワーを基準とした場合、例えば河川敷で行きに30km/hしか出ないのに300wも出ている、しかし帰り道は40km/hも出ているのに260wしか出ていない、と出力の差を感覚ではなく数値でとらえることが出来ます。このように、強度の管理を「W(ワット)」で管理するトレーニングをパワートレーニングと呼びます。


◇新製品の概要

・SGY-PM910H2 左右セット ¥129,600(税抜、クランク代抜き)

・SGY-KT910アップグレードキット ¥3,400 (税抜、クランク代抜き)

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新モデルの変更点は、右側センサーのアダプター及び、左側センサーバッテリーカバーの薄型化。左右別々での使用が可能になりました。取り付け部分の薄型化による対応フレームの拡充が今回の目玉です。また、現行のSGY-PM910Hをお持ちの方へ、同等の薄型アダプターにアップデートできるセットも同時にリリースされます。現在、ぎりぎりのクリアランスでお使いの方にお勧めです。

・SGY-PM910Hシングルモデル L,R 各¥74,800(税抜、クランク代抜き)

左右別売りのタイプです。パワーメーターを安価に導入したい、今使用しているガーミンを生かしたい、楕円ギアを使用したいなど様々なニーズに対応できます。気になる精度ですが、左右どちらかの踏力、及び効率を2倍した数値で計測されます。少々精度が落ちるとのことですが、多くのパワーメーターがこの方式で計測を行っています。温度など外的な要因での誤差は出にくいとのことですので、同じ機器を使用し続けるのであれば、日々のトレーニング強度の管理は問題ないでしょう。左右どちらを取り付けても精度に差はありませんので、パイオニアの赤を目立たせたい場合は右側、さりげなく、外観を崩したくない場合は左を選ぶのが良いのではないでしょうか。当店ではチェーン落ちで、マグネットがはがれてしまったケースが何件かありましたので、特にこだわりがなければ左側をおすすめいたします。また、右、左と買い足していくことにより本来のペダリングモニターとしての使用も可能です。

・SGY-MG910P ¥1,900(税抜)

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意外とはがれやすいパッチタイプのマグネット。これまでは、アームタイプとのセット販売で高価でしたが、単品販売となりお求めやすくなりました。もしもの時のためにご用意しておくのをおすすめいたします。


◇アップデート情報

・SGX-CA500(サイコン)→6月上旬より、今まで右側センサーの蓋を取って行っていたマグネット位置の校正をサイコン側から設定できるようになります。

・SGY-PM910H→8月より、現行モデルをお使いの方向けのアップデートです。今回発表されました新型と同じく左右別々での使用が可能になります。ただし、これはSGX-CA500のサイコンを通してのアップデートとなりますので、もしお持ちでない方はご相談ください。ロード、TT等2台使い分けている方にお勧めのアップデートです。

・シクロスフィア(クラウドソフト)→ダンシング時とシッティング時を分けてログを参照することが可能になります。これによりダンシング時に顕著に表れていた効率の低下を差し引いて計測することが可能になりました。ヒルクライマーの方には朗報ではないでしょうか。

※各アップデート情報はパイオニアの公式HPよりご確認ください。


上記の通り、新製品、アップデート情報が発表されました。

使用しているユーザー様も増えてきており、価格も落ち着いてきて、パワーメーターがより身近な存在になってきました。そんな中、ペダリストでパイオニアのパワーメーターをおススメする理由としては、国産品としての信頼度、精度の高さ、サポートの充実と、この3点です。フレーム、クランクがある程度制限されてしまいますが、それがクリアできれば第一候補としておすすめ出来る商品でしょう。

また、取り付け、ご注文に関しましては今まで通り店頭にての受付となります。クランクをお預かり、ご用意してから10日ほどで店舗の方に戻ってまいりますので、タイミングを見てご注文いただければと思います。当店ではトレーニングに間が空かないように、(種類は限られますが)御貸出し用のクランクのご用意もございますので、ご相談ください。

なお、今回ご紹介の新製品は6月上旬よりのデリバリーとなります。受注受付は開始しておりますので是非ご利用ください。

私は高校生の時に自転車競技をはじめ、卒業後4年間自転車にほとんど乗らない時期がありましたが、パワーメーターでトレーニングを管理するようになり、現役時代以上の伸びを体感いたしました。時間、環境の制約が多い社会人の方々、その中でより良いリザルトを残したいという方には是非導入していただきたいツールです。その他ご不明点、車両の適合、パワーメーターを使ったトレーニング方法など担当の福本までお気軽にご相談くださいませ。

福本 元