2019年ツールドおきなわ 50’S参戦レポート

2019年ツールドおきなわ 50’S参戦レポート

2019年ツールドおきなわ50k 50’Sレポート

自身3回目となるツールドおきなわ。

参加クラスは「50km、50歳代クラス」
2017年からエントリーし21位、2018年44位とシード権は取れるが着には絡めません。年に一度このレースに照準を合わせて多くの人が沖縄まで、何故お金と時間を掛けて行くのでしょうか。

ツールドおきなわの魅力は

  • 一般道を封鎖して行なわれる国内では数少ないラインレース。
  • 年代別レースを始めクラスが明確な為、各カテゴリーでバチバチにレースが繰り広げられる。

一度参加すると又チャレンジしたいと思う方が多く、募集が始まるとあっという間に定員に達する人気のレースです。

☆筋トレだけで何処までレースで走れるか!

トレーニング

今年はトレーニング方法を変えて本番に挑みました。

還暦も近くなってくると身体のあちらこちらにガタが発生し、参加者の殆どが故障や痛みを抱えていると状態だと思います。筋力も落ちる一方で、イメージと身体の動きのギャップが大きくなり、年のせいだからと諦める方も多いのではないでしょうか。
実際還暦の声が聞え始めると、引退を考える年になってもおかしくありません。
事実60歳OVERクラスのレースタイムは10分程度遅くなり、完走認定タイムも10分延長されます。私の廻りでも、ブルベやツーリングを主体にした走りに方向転換を行う方が増えています。

ではいつまでも安全に楽しく、そして速く自転車に乗り続けるためにどうしたら良いのか?考えた結果今年はフィジカル強化を主とした「筋トレ」でどこまで走れるようになるのか、実験してみました。

若いうちは競技に対するトレーニングのみでも成長出来ます。

しかしある年齢を境に頭打ちになり全てが下降線になってしまいます。

いくらトレーニングを行なっても、強くなる実感が沸かないタイミングがきます。

年々筋力は低下していきますので、まずは筋力を増加することでベースの力をあげる事が自転車でも総合的に強くなれるだろうとの元に行ないました。

その筋トレも初めてから2年半が経過し、見た目だけでなく、日常生活でも身体が変わった事が分かります。ベンチプレス、スクワット、片足スクワット、等々身体の体幹を鍛えるトレーニングを5月からは週二回に増やして行ないました。

一方自転車のトレーニングは明確なルールを決めています。
「22:30迄に仕事が終ったら3本ローラーを30分やる!」これは自分自身に課したノルマとして極力実行するようにしました。 このルールの下レーズウイークまでの10ヶ月で53回ローラーに乗る事が出来ました。

月平均5.3回ですので週に1回はローラーに乗った計算になります。

実走はロングライドイベントに数回出ただけで実戦は皆無。

ガチなトレーニングもレース1ヶ月前に店長と走りに行った1回だけ。

走行距離はローラーを入れて3,000km! 1回のローラーの走行距離は約20km。

逆算すると、ローラーの距離が1,000kmとなり、実走は2000km。

こんな走行距離で戦う事が出来るのでしょうか?という数字です。

レース一ヶ月前のガチンコトレーニングでは、50kmまではいい感じで走れ筋トレ効果を体感出来ましたが、距離で50kmを超えると自転車筋が悲鳴を上げ始めます。

実走でないと鍛えられない自転車筋が弱いことを痛感しながらも、ベースはかなり上がっていることが体感出来たトレーニングでした。

何よりも昨年まで、自転車に上手く乗れていない、、、、、
上手く乗れないので乗っていて「つまらない」と感じるようになっていた自転車が、体幹が強化された事で安定した走りが出来る様になった事が一番の大きな部分でもあり喜びでもあります。

筋トレだけで何処まで戦えるのか!レースレポートをご覧ください。

レース当日
おきなわはとにかく朝が早い。スタート時間は7:12
200人が一斉にスタートするレースですので、スタート位置によってはレース開始と同時に終ってしまう可能性もあります。

前年のリザルトで50位以内に入ると優遇措置(シード権)を得られますが、シード権を持っていない方、初参加の方は早く行く事をお勧め致します。

自走で会場まで行く方はライトがマストになります。
5:30でも日は昇っておらず辺り一面真っ暗闇です!幹線道路でも街灯が無いのでご注意ください。私は初参加の際ライト無しで会場まで恐怖と戦いながら行きました。

たまたま見つけたライトの光を追いかけて無事会場に到着しましたが本当に怖いです。

ヘッドライト等の荷物は会場で預ける事が出来ますので、小さなリュック又はサコッシュを持って行くことをお勧め致します。

6時過ぎに会場に着くと既に大勢の方が並んでおり、このままレースがスタート出来る様な状態です。皆集まる時間が早いなと思いながら、レースあるあるで、廻りが全員メチャクチャ速く見えてきます。この人数でどこまで走れるのか、最後まで生き残れるのかこんな事を考えていると何故か異様に緊張して胃が痛くなる。


緊張をほぐすために横浜近郊のチームの方を見つけ、雑談をする事で緊張をほぐしていく。

前から2列目でスタートを待ちますが、後ろを見ると凄い人の数。

スタートの時間には太陽も昇ります。

号砲と共にスタート

珍しくクリートキャッチが上手くいき、20番手くらいをキープ。

毎年逃げが出来るレースですので、先頭が見える位置を常にキープし何かあればすぐに対応出来る様、前方に注意しながら走ります。
アタックが何回か掛るが必ずチェックが入り、集団もそれに呼応するように追い、逃げが決まらないまま集団は時速40km~45kmくらいで巡航していきます。

12.8km 本部大橋

距離は短いですがガツンと登る区間を20番手くらいで登ります。

下りが終ると同時に迫る左コーナー。道幅が狭くなるだけでなくセンターラインにポールが立っており、例年落車が発生するポイントです。(今年は一台の落車も無く綺麗に通過)

そのまま軽いアップダウンをこなしながら、先導バイクと先頭をチェックしながら走ります。上りが終る度、集団の人数が少しづつ減っていきますが、後ろを振り返らなくても大きな集団であることが気配で分かります。「この時点で多分70人くらいの大集団。」

20km 水族館 本部

上りに入る前に10番手くらいまでポジション上げる。

後ろに下がりながら20番手くらいでクリア。

昨年はこの上りが終った時点で集団分裂したよ!と後ろから大きな声が聞えてきたのですが、今年は10人くらいしか減らずまだ60人くらいの大集団でしょうか。

その後の軽いアップダウンをスタート時一緒だった方と雑談をしながら進みます。
例年この時点で既に逃げが出来ている事が多く、何人かの方から逃げいないですよね?と聞かれましたが、先導バイクも見えているし、アタックが掛かると必ずチェックが入り、そのチェックに後続も中切れする事無く綺麗に付いていくので逃げが中々決まらない状態が続きます。そんな中大きな声でパンクした!「折角ここまで来たのに、ちくしょう!」と悲痛な声が後ろから聞えてきます。50kmのレースでパンクは致命傷です。

整備をだけでは防ぎ切れない困ったトラブルです。

33km~35km 今帰仁

最後の上りになります。昨年はここで耐えきれず切れてしまった鬼門です。

気合いを入れ前目で上り始めますが今年もここで切れてしまいました。

33.51kmから35,19kmまでの約2kmの間アップダウンが3回あります。

ガーミンのログを見返すと切れた理由があぶり出されます。

1つ目:2分間 5.7倍から7.6倍 15番手くらい

2つ名:1分半 4.8倍~6.5倍 30番手くらい

3つ目 50秒 3倍~4倍 千切れる。千切れて当然の結果です。

集団最後尾と200mくらい離れています。

ここで千切れてはアカン!と全開で踏み続けます、

下り区間ではアウタートップで足が廻り切るを繰り返しながら回し続けます。

コーナーをガンガンに攻めて(自社比)無事集団に復帰。そのまま集団の中盤に入ります。この時点で50人くらい集団はいました。

これで上りもなく最後のスプリントに備えるだけとなるはずでした。

45km 残り5kmイオン坂
斜度も距離も大した事無く、集団内にいれば楽にこなせ、平地感覚で走れる所です。

自分自身得意でもあり好きな所ですが、何故か集団の速度が辛い。じりじりと離れ又しても千切れる。

上り終ると、ゴールに向けて下りから平坦になり最終スプリントに向けて速度が上がります。集団が有利に働く所なので、集団が離れていく度に絶望感に襲われる。

流石にここで遅れる人はおらず、単独走行に。

50人ほどの集団が300m位前を走っている。この時頭に浮かんだのが、沖縄に送り出してくれたスタッフとペダリストのチーム員の顔。ここで終ってしまっては帰れないと、全開で踏み続けるが集団との距離300mが縮まらない。
トラックで1000mインカレ優勝選手は1分程度。
高校生の乗り始めで1分20秒だから、逆算すると2分から3分全開で走れば追い付くだろうとそんな事を考えながら2kmくらい全開で走ると集団が近づいてくる。

そのまま最後尾に付いたらきっとレースは終ってしまうだけ。

集団に追い付くのであれば自分の方が速度は速いからと言い聞かせ足を止めずに先頭付近まで上がっていく。

息は上がっているが、2列目くらいに上手く収まりゴールスプリントに備えます。

残り2km位で横にいた方の足が完全なスプリンターだったので、「スプリント強そうですね!」と話掛けたのですが、リザルト見たら優勝しておりました。


ゴールまで残り1km。

先頭から3番目位で位置取はいい感じ。残り500mくらいで自分の列車が失速。

他の列車に上手く乗り換えゴールスプリントに向かいます。
この辺りまでくると例年であれば怒声が飛び交ったり殺伐とした雰囲気にになりますが、今年はとても落ちついたレースで、綺麗に進行していきます。

前から2列目をキープし何も考えずに前だけを見てソコソコの位置をキープしたまま、ゴールと思ったらゴール前20mくらい手前、、、、やってもうた。

再度踏み直してゴールこの間結構な台数に抜かれてしまいましたが、10番台かな?と思いながら落車も無く無事終ったと思った瞬間目の前の人が思いっきり落車して道を塞いでいる。フルブレーキでギリギリ回避したと思った瞬間にこける。

50kmくらいのスピードからフルブレーキでしたので、感覚は止まっている速度でしたが20kmは出ていたようでコケてしまいました。

幸い擦過傷くらいですみましたが、後から事故の写真を見るとまさに地獄絵図でした。

動けなく方も多く救急車も沢山出動しまたが、大きな怪我で無いことを祈るばかりです。

最終リザルトは26位 タイム1:16:14 top差 2秒849 平均時速39.35

タイムは自己ベスト更新です。ガーミンのデータでも40kmを1時間切っておりこちらも自己ベストでした。

レース後チームメイトと健闘をたたえ合いながら「あーだ」「こーだ」言うのも楽しい一時です。

今回のレースでは筋トレだけで何処まで戦えるか実験しましたが、やはり自転車に乗らないと鍛えられない部分が途中から疲労してしまい、危ない局面がありました。

しかし筋トレの効果は絶大であり距離の短いレースであれば何とかなと言えると思います。

最近自転車のトレーニングだけを行なっても頭打ちだな言う方にはお勧めです。

トレーニングはこちらで行なっております。

来年は更に新しいトレーニングメニューを作成し、反射神経と心肺機能を向上させてどこまで戦えるかテストしたいと思います。

Pedalist ペダリスト

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