【レースレポート】第16回Mt.富士ヒルクライム 年代別カテゴリ 廣瀬選手

【レースレポート】第16回Mt.富士ヒルクライム 年代別カテゴリ 廣瀬選手

■レース名:第16回Mt.富士ヒルクライム 1:20:14.19 女子年代別1位
■コースプロフィール:富士スバルライン24km、標高差1255m、平均勾配5.2%、最大7.8%

■使用機材
フレーム RIDLEY NOAH SL
ホイール CORIMA S+
タイヤ Vittoria CORSA
ステム DEDA ZERO100(90mm)
コンポーネント SHIMANO ULTEGRA 6800(ブレーキレバーのみDURA ACE 9100)
サドル ASTVTE SKY LINE VT
サイクルコンピュータ、パワーメーター Pioneer SGX-CA500
ギア比 52/34 11-28T(クランク長165mm)

一万人もの参加者が世界遺産である富士山五合目を目指す、人気も注目度も日本トップクラスのヒルクライムレース、今年で三回目の出場。エントリーはしたものの目標が定まらなかったり体調を崩したりでこの「富士ヒル」に意識を集中出来ないまま参戦になってしまった。
それでも、登りに特化した練習をしてないというだけで日常練習は続けていたので、その実力を試すつもりで挑みました。

今年の会場入りは、Pedalistの福本さんの御厚意によりお店の車でチームメイト2人も一緒に4人で。
受付、下山具預けも無事済ませ、メイン会場のブースをひと回り。
今回この富士ヒル参戦にあたって、カネカさんの「AthleteQ10」サプリメントモニターの御依頼を受けておりましたので、そちらのブースへ御挨拶に。

そこからメインステージを横目に歩を進めるとなんと!2004年ジロ・デ・イタリア総合優勝のダミアーノ・クネゴ様のお姿が!(福本さんに言われるまで気付かなかったけど笑)
想像よりはるかに小柄で、どこにあんなパワーを秘めているのだろうと不思議でしかなかった。

3日くらい前は回復傾向にあった天気予報が、前日辺りから徐々に下方修正。それでも昼頃までは曇りの予報だったのに、当日朝4時半にRoppongi Expressの國見選手に預かっていたゼッケンを渡しに行くと、すでに小雨がパラパラ…。正直この時点で、若干気持ちが萎えていたように思う…。

この後徐々に練習仲間、チームメイトと合流、それぞれが出走するかしないか悩むような状況に。走れないほどの悪天候でもなかったので、雨用の身支度を整えてスタート地点に向かうも、今思えば迷っている時点で記録更新する走りなんて出来ないわけで…。

主催者選抜の福本さんを先頭に、Cグループの桑田さん、自分と同じウェーブスタートの野邊くんと共にアップを兼ねてスタート地点まで3㎞程登る・・・が!福本さんの引きが半端ない‼アップであっぷあっぷ(笑)パワーメーター見ると5~6倍がチラチラ、スタート前に脚がパンパンに(笑)でも、身体はしっかり温まりました!

スタートまでの20分程は、レースの時にしかお会いできない方々との他愛ない話をして緊張をほぐす(という程緊張もしていなかったが)。

7:10スタート
雨により路面状況もよろしくないので、計測開始地点までは無理せず、野邊くんとゆっくり上がる。小雨とはいえ雨自体がもう既にストレスに。この状態で1時間以上走るのかぁとげんなりしながら計測開始。1,2合目はスバルラインの中では勾配がきつめの区間なので、上げ過ぎないように意識しながら走るも、パワーの割には前に進まない。早くも嫌な予感。左股関節に違和感を覚えたと思ったら次第に痛みへと変わる。2日前のローラーの時にも生じた痛みで、運悪く重なってしまった体調不良の影響だ。1合目通過時点で、目標より1分遅れだったが、この時点ではまだ挽回できると、あまり気にせず前に進む。

2合目通過、目標タイムから2分遅れ。この辺りから、痛む股関節をかばっていたせいか腰まで痛くなり、流石にシルバー獲得の目標に暗雲が立ち込める。雨と痛みと目標達成への陰りとで、精神的に辛くなりつつあった。しかし、多くの人が懸念していた寒さだけは感じなかったのが不幸中の幸い(暑さでジャージの前を少し開けたくらいw)。

この悪天候のせいなのか、上から落ちてくる人と、下から追い抜いていく人の差が大きく、脚色の合うグループが終始見つからず、ひたすら単独走に。色んなことにひたすら耐え忍ぶ状態。それでも3~4合目辺りは少し身体が軽くなった感じがして、ダンシングも細かく入れながら疲労を逃がして少し挽回、遅れを30秒ほど縮めた。

痛みにも慣れ、気持ちも少し上向いてきて平坦区間へ。インナーからアウターへ上げ、下ハン握ってもがき始めるも、スピードが上がらない。例年なら後ろから捲ってくる男性選手もいるのにそれもない。スピードが上がらない割には、前の集団にじわじわと追いついてしまう。結果、トンネルを抜けて最後の登り手前で、前を行く集団が前を塞ぐかたちになってしまい、ゴールスプリントどころか減速せざるを得ず、そのままゴール。結果、前年より3分遅れの1時間20分でのゴールでした。

一か月くらい前からの謎の不調、直前の体調不良、目標設定の修正等々で、気持ちを集中させられなかったことが敗因と考えています。それでも年代別優勝できたことは、来年への布石に出来たと自負しています。
今回、多くの出場者の方が悪天候に苦しめられたレースになったと思いますが、寒さを全く感じなかった私にとっては、目標未達成の要因として悪天候の割合は非常に低く、大半が己の弱さ故なので、来年は死に物狂いでシルバー獲得、そして総合トップ(主催者選抜を除く)狙うつもりで挑みます!年代別優勝は最低限の目標です!!!

主催者選抜のトップを牽引する選手たちの、天候にも左右されない圧倒的なパフォーマンスは本当にすごいと改めて感じたレースでした。
そして、チームメイトや練習仲間もそれぞれ頑張っているから自分もゴールできた、そう思えた大会でもありました。

悪条件の中、共に富士山を登ったチームメイト、無事を祈って送り出してくれたチームメイト、無事の完走を称えあった練習仲間、今回も多大なるサポーターをしてくださったPedalistさん、いつも応援してくださる皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

これからもまだしばらく頑張っていきますが、皆さんも私の応援ではなく、それぞれの目標に向かって共にがんばっていけたらうれしいです!!

※掲載写真

小林 耕平 様
安食 直明 様
福本 元 店長代理

Text 廣瀬 博子選手

横浜ロードバイク専門店 Pedalist ペダリスト
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