2018ツール・ド・おきなわ市民レース フィフィティ参戦レポート

2018ツール・ド・おきなわ市民レース フィフィティ参戦レポート

2018年ツールドおきなわ市民レース50kmフィフティ参戦レポート

昨年のリベンジをすべく、ツールドおきなわの年代別レースに参加しました。
昨年は練習も豊富にこなし、レース当日の体調も絶好調で望みましたが勝ち逃げに乗る事が出来ず不完全燃焼で終えてしまいました。
レース終了後スプリント力を付ける事が入賞の早道とアドバイス頂き、今年は一年間元UFC戦士の水垣選手の指導の下筋トレを継続し行なう事で、
ベンチプレスでは自重を超える重量が上げられるまでフィジカルがアップしました。
一方肝心の走りは、昨年より練習量もレース参戦数も少なくチーム練でもついて行けない事が多くかなりヤバイ状態を自覚しての出走です。

回復力
同年代の方達は激しく同意してくれると思いますが、年齢を重ねる毎に落ちていく回復力。サプリで何とか補っていますが、調子に乗って絶好調な状態まで追い込むと、その後体調を崩してしまう事が多くトレーニングが出来ない時間が長く続く事が増えて来ました。
特に今年は良い悪いのサイクルがsin派のように3ヶ月毎に訪れ、最大の頂点が9月中旬くらい来てしまい、その後は落ちる一方で練習でも踏めない状態が続きました。
そんな状態を見かねて菱沼選手が体調を崩さない事を優先したトレーニングメニューを作成してくれたのですが、「疲れたら休む」「無理をしない」と明確に言ってくれた事で、自分達の年代にとって、一番難しい休む勇気の重要性を再認識しました。

使用機材
フレーム:BMC SLR-01


ホイール:BORA ONE 35+Gokisoハブ


個人的にはレーシングZeroが最も好きなホイールですが、ペダリストらしいあまり見ない仕様で参戦したく、BORA ONE35にGokisoのハブを組みスペシャルホイールを制作しました。ヌルヌルと進む感覚はノーマルのBORAとは違うホイールに生まれ変わり、3本ローラーで比較すると速度に対するパワーが明らかに低くなります。
実走においても集団内で足が止められる時間が多かった事がケイデンスデータからも一目瞭然でした。

レース当日
おきなわのレース開始時刻は早いです。私のクラスのスタート時刻は7時12分。
チャンピオンレースは6時45分と普段は寝ている時間に全開で走らなくてはなりません。


ここで注意事項を一つ。一人でレースに参戦する方は参考にしてください。
ホテルからレース会場まで、多少距離がある場合ヘッドライトがマストになります。
沖縄の日の出時間は関東地方より遅く、5時台は真っ暗です。
幹線道路でも街灯が無い所が多く真っ暗で何も見えません。

写真の通り会場内は真っ暗ですが、既にスタートラインにはかなりの台数が。5:30から6:00の間くらいだと思います。

煌々と照らされた投光器が無いと何も見えない真っ暗闇です。

しかも自転車が走る路側帯付近は太い木が沢山落ちていて非常に危険です。昨年はヘッドライトを持って行かなかった為、会場まで怖い思いをしたのを教訓に、今年は明るいライト装着でアップしながら会場入する事が出来ました。
ヘッドライトを含め荷物は会場で預かってくれるので、現地移動用のリュック又はサコッシュを持っていく事を強くお勧め致します。

出走人数
フィフィティーの出走人数は214名。昨年から60歳以上のクラスとチャレンジレースが新設された事で、ガチンコ度合いはよりは濃くなったのではないでしょうか。全国から同世代の人間が200名以上も出走し、かつ同世代だけで一斉スタートするレース自体他には存在しませんので、自分の中では50代最速を決めるレースだと思っております。

スタート位置
200名が一斉にスタートするレースでは、スタート位置である程度順位が決まってしまいます。最後尾スタートになると足があれば良いですが、私レベルではクリートをはめている間にレース終了になるのは間違いありません。
前年の成績が50番以内に入るとシード権が付与され優先的に前に並べます。
昨年はかなり早く現地入し前の方に陣取れた時には、レースの8割が終了したと安堵した程でした。それでもシード選手が前に入ると先頭から100番手くらいの位置でしたので、スタート直後に前に上がるためにかなり足を使う必要がありました。

後ろにはこんなに沢山の人達が。

いよいよスタート。
前日試走した時はすぐに足パンになり、一周せずに引き返そうかと思う程でしたが、前日に足パンになれば明日は楽だよ、と言われた事を信じ号砲と共にリアルスタート。
昨年はスタートと同時に前に上がるためかなり辛かったですが、今年は随分楽に走る事が出来るな、速度もそんなに上がらず随分ゆっくりだなとレース中は思いながら走っていましたが、昨年のデータと比較すると速度は今年の方が10km近く上でした。

グラフの青線が今年の速度データ。ぼんやり見える赤線が昨年のデータになります。

パワーメーターはスタート時に10倍(600W)まで上がり、その後は3.3倍から5倍~56倍が10分くらい続きましたが、スタート位置が良かったお陰でアゲサゲが少なく随分楽にレースに入る事ができました。
昨年はスタート直後に前に上がるため足を使ったり、先頭に出たりと結構足を使った反省を活かし、前日の試走でも向い風が強かったので前半は集団内で大人しくしていました。

20km地点
集団は進み二つ目の上り終盤で中切れが発生。
廻りの雰囲気が終った、、、、、みたいなヤバイ空気が廻りに漂い誰も追おうとしない。
これはまずいと思った瞬間、全開で踏み集団に復帰すると、後から集団ばらけたよ!ここがケツと聞えて来たのが約20km地点。感覚的には30人くらいの集団に落ち着く。
中切れの心配もあるので、前に上がり良いポジションをkeepし逃げが発生しないか注意しながら走行していると、前に出発したクラスの遅れた方達が増えてくる。
左の方が追抜きを掛ける時思いっきり当たってきた瞬間そのままはじき飛ばされバランスを崩し落車を覚悟した瞬間にクリートが外れ奇跡的にバランスが取れ落車を免れる。久しぶりに落車の恐怖を味わうと同時に集団最後方まで下がる。そのまま集団後方で走るが思ったような位置取りが出来ない

35km地点
最終の上りに向けて前の方に上がって行こうとするが、走っていてレース感が無い。集団内での居心地が悪く上手く走れない。
自分は走力では他の方に歯が立たない中で上手く最終局面に残る事が出来るのは、レース感と集団内での立ち位置が少しだけ人より上手いからだと思っています。
今日は生命線であるレース感とずるさが上手く働いてくれません。
はじき飛ばされてしまったり、位置取りで場所をキープする事が出来ずに下がってしまったりダメダメです。
思い返してみれば今年はロングライドイベントへの参加のみで、レースには出ていなかったなと思い返しながら走っていました。

最後の上りに入るとき、集団の中盤近くで入りましたが、多分先頭がここで集団の分裂を狙ったのでしょう。ペースアップについて行く事が出来ずにここで切れてしまいました。
昨年は上り終った時点で、一緒に参加した方から最後のスプリント頑張ってくださいと言われ、集団の前方まで上がっていった場所で切れてしまい、とても悔しく情けない状態でした。下りに入り何とか集団に追い付こうと全開でペダルを踏みますが廻りにいる方は既に終了しており、誰も追う気配はなし。
単独で集団を追いかけるのを諦めたときに、足が残っていそうな人を発見。
一緒に行きましょうと声を掛け二人で残り15kmを廻しながら集団から切れた人達を抜いて行く。

後ろに人がいる気配はするが、先頭交代は二人だけの状態が続き最後のイオン坂をクリア。ここで何人のパックになっているのかと後ろを振り返った瞬間、思いっきり前走とハスル。頭から左に倒れ、完全に落車したと思った瞬間またもやクリートが外れ落車を奇跡的にまぬがれる。

今回2回落車したと観念したにも係わらず、奇跡的に落車を免れた要因はすり減ったクリートでした。出発前にクリートが摩耗している事を確認し、交換すべき所をポジションが合わないリスクを回避して交換しなかった事で、クリートが緩くなっておりバランスを崩した拍子にクリートが外れ、やじろべいの様にバランスが取れ落車を回避していました。
ツールの下りでオーバースピードで入った選手がクリートを外してバランスを取る姿がたまたま取れたんです。

そんなこんなで二人で15kの距離を廻し続け、残り1キロで協力関係と互いの検討を称え握手!

残り200m

前日の試走でスプリントポイントを確認する為に撮影した写真です。


頭の中では集団から切れてしまった悔しさと、あそこで踏まなかったたんだとの後悔で頭が支配されている中、取りあえず出来る事は全部しよう!、全部出しきって終ろうと握手のあとは全開で前を引き続ける。

集団から切れてから二人で廻して、誰にも抜かれずゴールする事ができました。

ゴール後は悔しさと後悔ばかりが頭の中を支配している中、何位でゴール出来たのか、タイムは完走出来たのか不安の中、リザルトをもらいにいくと、ラッキーな事に44位とギリギリ来年のシード権は獲得出来ていました。

リザルト

44位 1:18:38 Top差 3:10 平均時速38.14km
Start:193名、
Finisher:126名
FAD:61名(タイムアウト)
DNF:6名

2017年のリザルト
21位 1:19:09  Top差 2:42 平均時速37.89km
Start:207名
Finisher 116名
FAD:89名(タイムアウト)
DNF:2名
と順位は昨年より悪かったですが、切れてから15キロを二人で走行にて前年よりタイム短縮している事に驚きました。
諦めずに踏み続けた甲斐がありました。
リザルトを見返すと私達2人の後ろに30人弱の集団が1分後にゴールしていました。
あの時一人になってたら間違い無く後続集団に追い付かれ、シード権も危なかったと思われます。

又最後の15kmは前年のデータと比較すると、10km/h以上速度は下がっておりスプリントに向かっていく集団と単独走の速度差が良く分かります。「黒2018年速度データ、赤:2017年データ」

今年はフィジカルを中心に鍛えて参戦しましたが、しっかり乗り込まないとダメな事を痛感しました。
しかしながら鍛えてきたフィジカルは確実に武器になっているので、来年は更にパワーアップを図りながら乗り込んでチャレンジしたいと思います!


おまけ画像

昨年スタート前に色々説明してくれた方と一年ぶりの再開。

車仲間とばったり遭遇!お互いの検討を称え合い。

優勝を狙っていたのに、ゴール前の落車で足止めをくらい10位、と普通であれば素晴らしい成績に悔しがり来年のリベンジを誓う廣瀬選手。

昨年市民140kmにPedalistからエントリーし優勝。今年はからRXから210kmに出走した西山選手(右から2番目)

全日本チャンプの与那嶺選手。

来年は更に仲間が増えていると嬉しいです。
公道で走るレースは中々走る機会はありませんので是非一緒に参加しましょう!
野田


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サイクルジャージはワンピースを使用。平地では空力が間違い無く違います。

飛行機輪行も随分手慣れてきました。