2018年Paris→Modenaレポ-トPart2 アルプデュエズアタックALPE D’HUEZ

2018年Paris→Modenaレポ-トPart2 アルプデュエズアタックALPE D’HUEZ

6月8日(金) CHONAS L’AMBALLAN →150km(Car)→Mens→74.5km→ALPE D’HUEZ

この日のコースはツールドフランスでも様々な名場面が生み出されたアルプデュエズ。
TIMEから最近この峠を冠したクライムモデルが発売されたほどです。(6月25日現在在庫あります^^)
コースレイアウトは2413m登り→1328m下り→1866m登り→563m下り→943m登り・
ガーミンの実走データで走行距離75kmで獲得標高2200mと初日からとんでもないコース設定です。

ツールでも「ラルプ・デュエズを制するものは総合優勝を果たせない」というジンクスがあります。
事実ラルプ・デュエズで区間優勝した選手の殆どがその年総合優勝が果たせていません。
これはあまりにも苛酷な山岳ステージであるため、そこで全力を出してしまうと後のステージがキツくなるためと言われております。
登りがきらないな私が果たしてこんな過酷なコースを走りきる事が出来るのでしょうか?

出発前の記念撮影。
写真はオフィシャルフォトですが流石プロカメラマン。色合いがとても綺麗です。
常にドローンが飛んでいる状態で、カメラカーとドローンで常にレンズが向けられております。
「Photo by Frederrik Herregods」

参加者の年齢層は40代から50代が最も多かったように思えます。最高齢は70代の方。元気です。
現役のオリンピック選手から元F1レーサー。そして世界的に有名な企業のオーナーと凄いメンツが揃います。
サポートライダーもツール、ジロで区間優勝した選手、イタリアチームの監督、現役のライダーととても豪華な陣容です。

スタート地点まで車で移動します。私達に用意されていたのはマセラティギブリ。
ゴールまでサポートカーが常に帯同します。

一台毎に名前が貼られていますが、どうも私だけ姓と名前が逆になっていたようです。

日本からの参加は1名DNSとなり、2名の参加。
登りがメチャクチャ強い方でした。

只一人の女性参加者でしたが、2018年冬期平昌オリンピックにイタリア代表でスキーで出られた選手です。
終始プロアスリートらしい熱い走りでした。

いざ出発「Photo by Frederrik Herregods」

出発地点に到着後即自転車に乗り換え遂にスタートです。
ここに写っている車両の他に自転車、荷物、スタッフ搬送用の車両があるのでかなりの台数で移動する事になります。
「Photo by Frederrik Herregods」

モーターバイクと車が走行の安全を確保する仕事をしてくれます。
常に先回りして交差点を封鎖してくれていますので、期間中一度も信号で止まることはありませんでした。
バイクと、車の連携が絶妙なだけでなく止められる側も理解があり気持ち良く止まってくれます。
後続車両の追抜きも先導バイクの誘導でのみ抜いて行くため無理な追越しは一切ありません。
下りでクレージーな速度で走れるのも全て対向車が安全な所で車を止めて待っていてくれるからです。「Photo by Frederrik Herregods」

写真中央の方がサイクルコーディネーター。
今回のコースレイアウトを考えた方です。プロ選手?と尋ねたら単なるサイクリストと言っていましたが常に先頭を引いて超強い方でした。
「Photo by Frederrik Herregods」

いよいよスタート!
アルプデュエズアタック開始です。「Photo by Frederrik Herregods」

「Photo by Frederrik Herregods」

こちらが実際に走行したルートです。

ツールファンなら誰もが知っている、アルプデュエイズを目指してユエの坂を登りました。
初日から随分ハードなコース設定です。

スタート地点、休憩ポイントではサポートカーが先回りして必ずバイクラックが用意されています。

ガーミンの標高データーです。前半軽くアップダウンを繰り返したのち最後にガツンと登ります。

1回目の休憩地点まではそれ程きつくも無く綺麗な景色を見ながら走っていきます。「Photo by Frederrik Herregods」

「Photo by Frederrik Herregods」

皆さんの足並みは分かりませんが、殆ど無かった平地と5%位までの短い登りは集団走行。
登りと下りはフリー走行と暗黙のルールの中走っていきます。驚いた事に手信号は誰も出さず声を出すこともありません。
日本では集団になると怒声が飛び交ったりしますが、汚い言葉は皆無で初めてのメンバーなのに3列併走で楽しそうに会話を楽しみながら走行していきます。
そして下りに入ると凄いスピードで下っていきます。
菱沼選手からとにかく路面がスリッピーなので下りは気をつけてくださいと注意されていたので初日はビビりながらの走行でした。

☆全行程で落車ゼロ!文化の違いでは片付けられないほど皆さん集団走行とバイクコントロールが上手かったです。

峠を登り切ると休憩ではありません。下りの寒さに備えてウインドブレーカーを受け取るために一度止まるのです。
「Photo by Frederrik Herregods」

同じ写真でもプロとスマホでこれだけの差が出ます。

今回は正確なデータが見たかったので、心拍計は胸バンドを使用していましが、標高が高くなるにつれ心拍データがおかしくなってきます。
辛いのに心拍が上がらない。登っているにもかかわらず心拍データーは100以下。頭も痛くなってきます。
時計式でも胸ベルトでもデータは変らず、、、、、精神衛生上悪いので途中で切りました。

アタック前の休憩ポイント
走行距離は45kmと大したことありませんが、この時点での獲得標高は1,100m。
ここから又1000m以上の登り^^坂バカにはたまら無いコース設定ですね。

この辺りまではのどかな景色が続きます。

AS
フルーツと補給食がメインで食事らしい物はありません。日本ではオニギリ等ガッツリ系が用意されている事が多いのでハンガーノックには注意が必要です。

TeamJapan揃っての記念撮影

これからキツイ登りがスタートします。

コース上はツールドフランスの準備も進み看板がやる気を出させます。

日本人がマイヨジョーヌを着る日を夢見ながら。
息も絶え絶えに登ります。

山岳賞ジャージはもしかしたら、意外に早く見ることが出来るかもしれませんね^^

いつまで経っても、どんだけ走ってもゴールが見えてきません!
腰は痛いし、心拍は上がらないし、頭痛いし、もう辞めたいし、
景色だけは異様に綺麗だけど写真撮る余裕も無いし、、、、、
「Photo by Frederrik Herregods」

この頃になると口癖は、、、、「How long?」いっこうさんではありませんがどんだけ!!!!と叫びたいけど叫ぶ元気もありません。

「Photo by Frederrik Herregods」

走っても走っても登りは続くし。頭痛いし。標高が1800mを超えたくらいから息苦しさを感じるし。
腰は爆発寸前でもう本当に降りてしまいたいくらい。
ここで効くか分からないが、背中に忍ばせていた鎮痛剤を取り出し飲むと少し楽になったような気がする。
「Photo by Frederrik Herregods」

途中ファミリーで登っている人達が休憩していると見ていると、大きな声で「アレアレ」と応援してくれたり。
80歳は過ぎていると思われる方が古いクロモリで一心不乱に登っている姿を見て感動しながらも、果たして自分は今でも辛いのに20年後この坂をあの人のように登ることが出来るのだろうか?(チャレンジする心を持っていれるのだろうか?)と考えさせられたり。
「Photo by Frederrik Herregods」

後ろから追い付いてきた知らない方が、ジャポネ?と声を掛けてくれたので苦しい中話をしていると、突然コーナー一つ分背中を押してくれたり
腰イテー!と大声で叫びながらペダルを踏んでいたら、やっぱり知らない速そうな人が大丈夫かと背中を押してくれたり。
トレーニング中のプロ選手らしき人が平地のよう速度で登っていったり。
沢山の暖かさに触れる事が出来ました。でもキツイです(笑)「Photo by Frederrik Herregods」

ここまで全く建物が無かったのが目の前にホテルが目に入ってくる。
そしてツールでも見かける建物が出てくるとゴールは近いと角を曲がるがゴールは見えてこず。
そのたびに心が折れ、、、、
サポートからは大丈夫か?
こちらからは、あとどれくらい?の繰り返し。

そんなこんなしながら息も絶え絶えにゴール!
やったという達成感は無く、初日からメチャクチャ辛いし、身体ボロボロだし、時差ボケだし、明日走れないかもとぼやきながら食事に。

食事に行く時も少し歩くだけで酸素が薄いのか息苦しくなる。ネットで高山病に関して検索したり。
綺麗な景色もあまり目に入らず、明日どうしようかなと考えているとオートルートを完走した方から
「僕も最初のオートルート挑戦の時、初日にリタイアしそうになりましたが、送り出してくれたくれた仲間の顔が浮かび死にそうになってゴールしたのを覚えています。終らない峠はありません。頑張ってください。」

「初日が一番キツイですよね。3日目が終れば楽になりますよ。後の日の事はあまり考えずにその日に集中して頑張ってください」

3日終れば楽になりますよ。後は考えずに、、、、、、凄い元気貰いました。
この場を借りて御礼申し上げます!ありがとうございました。「Photo by Frederrik Herregods」

21時くらいでやっと夕方の明るさになります。

食事の時に迷惑を掛けてはいけないと思い明日は走れないかもしれないと伝えた所、、、、、
「貴方のそばにはいつもサポートカーが用意されています」と返事が来ました。この意味を考えました。
走れなくなる事は悪い事では無い。諦めてしまう弱い心がダメなんだと。
チャレンジして行けるところまで行ってダメならばそこで助けてあげるよ。
だから今はまだ諦めるタイミングでは無いとのメッセージでした。

身体はキツイですが、夕食を無理矢理身体に押し込み。
幸いな事にこの日だけパーティ無しで普通の食事だけでした。

パスタ

就寝!
本日の走行距離75km 獲得標高2,234m

ガリビエ峠攻略に続きます。

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