2017佐渡ロングライド210 参加レポート

2017佐渡ロングライド210 参加レポート

2017佐渡ロングライド 参加レポート

自転車に乗り始めた頃、いつか出たいなと目標にしていたイベントが二つありました。
一つは佐渡ロングライド210、そしてもう一つはまだ未達成のツールドオキナワ。
自転車を乗り始めた頃の感覚では、210kmという距離は人間が自転車で走る事が出来る距離ではありませんでした。
どうしたらそんなに長い距離を乗る事が出来るのだろう、、、、、
きっと超人的な人ばっかりが参加してるんだろう、、、、、
周りに参加した人は誰もおらず、どんなイベントかネットを検索しつつ、いつか参加したいと夢に思っていました。
初めて佐渡を一周したときは、プライベートで息子と二人で一周しました。
信号も無く、車も殆どいない走りやすい道で、綺麗な景色と適度にあるアップダウン。そしてイベントでも無いのに街ゆく人達が「頑張れ!」と応援してくれる暖かい島に感動しました。そして完走後の達成感が佐渡ロングライドに参加したきっかけです。

きっと自分と同じ思いの方はいるはずだと、ロードバイクを始めた方々の一つの目標として「佐渡ロングライド完走」を、モチベーションアップになるだろうと、3年前からショップで参加してきました。

2015年の佐渡ロングライドは3人でこじんまりと参加しました。レポートはこちらをご覧ください。→ここをクリック←
この時はお揃いのジャージを着てトレインを組む集団を見て、いつか実現したいと心に誓い

2016年は一気に3倍の9人まで増えました。どうせ行くのなら沢山楽しみましょう!のレポートは →ここをクリック←
トレインは実現したが、皆で仲良くゴールを夢見、、、、、皆千切り愛が好きで困ります(笑)

そして2017年は2015年の6倍となる18名で参加してきました。
流石に18名にまで膨れ上がると、交通手段、宿の手配等沢山の準備作業が必要になってきます。
又現地での走行でもそれなりの取りまとめが必要になってきますがそんな参戦記をご覧ください。

佐渡ロングライドの210kmにチャレンジする為には、オフィシャルなイベントで100k以上の完走の実績があることが条件になります。
これをクリアしておかないと参加出来ませんのでご注意ください。
Pedalsitではロードバイクに乗り始めて、1年半から2年の間に佐渡210k完走を一つの目標として取り組んでいます。(勿論レース指向の方は違いますが、誰もがレースを目標にしているのでなく、長い距離を楽に速く乗れるようになるのも重要なテーマです)

ではレポートをご覧ください。

交通手段

今回の遠征で一番頭を悩ませたのが、どうやって18人の人間と機材を運ぶか。人間だけなら何とかなりますが自転車18台はかなりの台数です。
当初の予定では21名だったので悩んだ結果、マイクロバス1台とハイエースそしてアルミバンと豪華な顔ぶれとなりました。

このアルミバンに自転車を13台積みます。
イベント当日の朝、バラバラの自転車を組立てるのは大変なので今回はミノウラのVergo-TS3とホイールも転がると大変なのでVergoTFホイールサポートを組み合わせて積込みを行ないました。
これにより積込み、準備共に素早く出来とても便利でした。

バイクの積み卸しをしていると、「スゲー!まるでプロチームみたい」と感嘆の声を沢山頂く程でした。
それはそうですよね。機材はトラックとハイエースから山ほど出てきて、バスからはぞろぞろを20名近くが降りてくるんですから^^

実際の積込みはこんな感じです。

そして参加者の方はこちらのバスで移動です。

このマイクロバスの運転手を引き受けてくれたのは、2回目の参加となるF様。ありがとうございました。
この車を運転出来る免許保有者が一人のみだった為大変だったと思われます。運転お疲れ様でした。
見た目は怖いですがとても優しく、気遣いを頂いております。本当にありがとうございました!この場を借りてお礼申し上げます。

そしてハイエースの中も5台のバイクが積み込まれました。こちらは130KMチームのバイクになります。

この車両をドライブしてくれたお二人^^ありがとうございます。

夜の21時にPedalistを出発し直江津港に到着したのは夜明け前。

佐渡島に上陸です。

たらい船に乗船

男性陣も初挑戦

自転車と同じでプロが漕ぐと力を入れなくても、モーターが付いているかの如く凄いスピードで進みます。
乗り物はへそをいかに掴むかが重要ですね^^

たらい船を楽しんだ後は、グルメに突入です。
昨年もお邪魔した美味しい海鮮料理を頂きます^^

皆様美味しそうに召し上がっています。

そんな中私は一人寂しく港でカーボローディング^^美味しく頂戴致しました。

受付

チップ内蔵のゼッケンを車体に取付けます。
20台弱のバイクが並ぶ姿は壮観です。

真剣に準備を行ないます。

これだけの台数のバイクが並ぶと圧巻です。

準備完了後、トラックに積込みホテルで前夜祭を開催します!
大人の遠足では楽しみの一つですね。

翌日の出発時間が4時と早いため、20時には全員就寝しました。

イベント当日!

前置きが長くなりましたが、いよいよ本番スタートです。
写真の時計を見て頂くと3:55を指していますが、前日に早く寝たので気持ち良く朝起きることが出来ました。
ホテルで渡される弁当を持っていざ出発です。

210km13人、130km5名と各々チャレンジします。
昨年130kmを無事完走し、今年は210kmに初参加の方、初参加の方で150kmまでなら経験があるんだけどと、期待と不安が入り交じった状態でスタートを待ちます。
210kmってどれくらいですかと聞かれると、必ずお答えするのが「三浦半島2周するのを想像してください^^」と答えるようにしています。
皆さん頭の中でグルグルとイメージすると、地味に効くようで何故か顔が曇ります(笑)
三浦を喜んで2周するのは、E1に昇格して絶好調の福本くらいですね^^

今年の目標
 ・参加者全員で肩を組んでゴールする事。
 ・トレインを組んで仲良く走る。
 ・景色の良いところでは止まって記念撮影する。との約束をしましたが、、、、、、何処まで守られたのでしょうか^^

朝が早いことから例年待ち時間は寒くてウインドウブレーカー等の防寒着がマストになりますが、この日は晴天に恵まれ朝の5時前でも半袖、短パンで問題ありませんでした。
逆にいうと暑さと風との戦いが予感されるスタートです。

佐渡島の青い空と青い海に映える佐渡用に製作した、Pedalistスペシャルジャージ。
カラフルなジャージの中でも一際目立っていました!画伯今回もデザインありがとうございました。

スタートポイントが近づいてきました。皆様満面の笑みですがこの元気は何処まで続くのでしょうか?

スタート
 スタートは一定間隔で8人くらいでスタートしていきます。

朝も早く身体が目覚めるまでの間25km~30kmの速度でノンビリ走りながら車列を進めていきます。

事前のMTGで20km地点の相川ASは飛ばす事にしておりましたが、流石に13人の集団となると集団走行に慣れていない方もおり足並みが揃いません。今回初めてご一緒する方も多かった為、脚力が把握出来ず上りで車列が分断してしまいます。
そこで活躍したのがこの無線機X-RIDE。ブルートゥースで常時接続されており、ボタンを押さずに双方向に会話が出来る優れものです。
装着に関しては付属のアタッチメントもあったのですが、ヘルメット固定では後々使い回しが出来ない為、タイラップで装着しました。
脱落の危険性も無いので参考にしてください。

210km走るので重量が気になりましたが、取付け時に重心がヘルメットの中心にくるように装着する事で重さを感じず使用出来ます。
210km走行していて重量面で邪魔だなと思うことはありませんでした。
通信可能な距離は500m!テスト走行では充分と思ったのですが、今回のように人数が多い場合千切れた人を回収しにいくと使用出来ないことが多かったです。1パックの人数が5人くらいであれば問題無く使えると思います。
通信圏内であれば音質もクリアで風切り音も聞えません。

このX-RIDE!発売されたばかりにも係わらず何人か使用している人を見かけました。
親子で参加している方にお話を聞いたところ、上りの途中で頑張れ!頑張れ!と振り向かずに応援出来るので非常に助かった。
子供が辛い時は実は自分も辛いですからと(笑)
取り付けのアダプターをもう少し検討してくれれば、、、特にショップで使用する場合、複数の人間で使用するケースが多いので考慮して頂けると嬉しいです。マイクのカバーも一瞬でなくなりました(笑)

Pedalist列車は順調に進みます。
今回先頭の牽引及びこぼれた人の回収まで精力的に働いてくれたリーダー^^
ありがとうございました。

今回女性陣で只一人210kにエントリーしたH様。宮古島も完走しているトライアスリートです。

40KM地点 入先AS 残り170km

あっという間に40km地点の入先ステーションに到着です。
信号も殆ど無く感覚的には一つあったかな?くらいで、車も数台しか通らず本当に走りやすい道でした。

佐渡の魅力の一つでもあるASの充実
焼きおにぎり。美味です^^

オレンジ

美味しすぎて人目が無ければ一皿食べてしまいたいくらいです^^

私達が入先AS到着と同時刻に130kコースもスタートです。
130kmにチャレンジしたレディー達。
BLTIZENと一緒に走ろう企画に当選したとの事。強運の持ち主です。

仲の良いスクール生で声を掛け合い参加頂きました。女性の場合移動手段、走行面で中々参加に踏ん切りが付きませんが、スクールで友達が出来ると、簡単に壁が乗り越えられます^^来年は210kmにチャレンジですね。
満面の笑みは佐渡島を堪能して頂けた様で何よりです。

Z坂

210kmチームは入先ASを早々に切り上げ、佐渡の代名詞とも言われる絶景ポイントのZ坂に挑みます。

誰が言い出したのか、Z坂の前でZで記念撮影!

このカメラの向こう側は

きっとこんな写真が撮れていたんでしょうね。誰が名付けたのか本当に「Z」です。

少し早く頂上に到達したので皆様の苦しんでいる姿を撮影。
Z坂はスタートした直後でもあり斜度もそれ程でもないので簡単にクリア出来ますので恐れることはありません。

速度を上げてクリアするよりも、絶景を楽しみながら上ることをお勧め致します。

運転でお疲れのF様も頑張ります!
去年は機関車の如く引きまくりましたが、今年はちょっと練習不足でしたね^^

T様も足が痙りながらも2年連続の完走!お疲れ様でした。

終始マイペースで走行されたベテランライダーのS様

1週間前に糸魚川ランを完走したばかりなのに、又佐渡を走るU様。最近距離の感覚が壊れてきたようですね。
トレーニングの成果がしっかり出ており昨年よりかなり走れるようになっておりました。

そして昨年130kmを走行し念願の210kmにチャレンジのS様!
最後の最後まで元気に爆走してました。210kmは如何でしたか?

Z坂を上り切ると美味しいソフトクリームを販売している所があります。
210kmチームは脇目も振らずにパスしてしまいました、、、、、写真は130kmチームの撮影です。

「願いがかなう巨岩 大野亀」

山を下っていくと、「願いがかなう巨岩 大野亀」が待ち受けます。
亀の頭みたいですが、このポイントより少し先に行くと、より亀の形に見えるスポットがあります。

全員揃って記念撮影!

Z坂前で130kチームも記念撮影

来年はお二方とも是非210kmで苦楽しんでください^^

ペダリストトレインは順調に進んで行きます!

両津BS(弁当ステーション) 100km

名前の通りお弁当が配布される為、休憩ポイントです。
130kmコースもここまではルートは一緒です。毎年趣向を凝らして地の美味しい物を提供頂いております。
準備作業は本当に大変だと思います。皆が安心して楽しく走れるのも裏方さんあってです。スタッフの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

バスの運転でお疲れの様子のF様はここからショートカット。
来年は昨年並みの鬼引きで皆を引きずり廻してください。

両津~多田AS 140km~小木AS 162km

美味しいランチでエネルギーを充填し多田まで40kmの道を走ります。
大きな山はありませんが、アップダウンが地味に足を削ります。
しかも今年は向かい風。先頭に出ると大変です。
この区間はアップダウンがあった事、足が痙ってしまった人などが出て、集団は完全にばらけてしましまいました。

小木ASに向かってひた走ります。

多田ASから小木ASまでの間は足並みが揃い、全員揃って走る事が出来ました!
全員揃ってのトレインはこの区間だけでしたが、見事に足並みが揃いました。

そして今年もお会いしました!新潟のお客様のW様。
事前打ち合わせもせずに、3年連続でお会いする事が出来ました。数千人が参加するイベントでお会いするだけでも奇跡的なのに、3年連続でお会い出来るとは・・・・・・運命を感じます^^

小木AS~素浜AS 23km

距離は23kmと短いですが、最難関エリアであるのは間違いありません。
途中景色の綺麗な小さな丘を二つ抜け、激坂が待ち受けます。

橋の下はこんな素敵な風景が広がっています。

海岸線を走り、ラスト3本の上りの1本目に突入します!
初参加の方には、ラスト3本のうち2本目が一番辛いから1本目は大丈夫と情報を流しておきました。
皆さん終わった後に、2本目が想像以上に楽だった、3本目はどれが山なのかわからなかったと仰ってましたので、作戦は大成功です。

昨年はこの坂の途中でハンガーノックになり、DNFかと廻りにまで心配を掛けてしましたが、今年は上る前に梅丹をで補給!
ペースを一定に保ち無事登り切る事が出来ました。でもこの坂はやっぱり半端無いっす^^
上っても上っても続く坂に押している人も沢山見かけました。
そして登り切って下り基調に入った瞬間突然の空腹が!!!!!
それも自分だけで無く廻りにいた人達が一斉に腹減ったと、、、、、、、どんだけカロリーを消費する坂なんでしょうか。

次のASまでの間で、景色が良いところでちょいと一休み。

後続部隊の合流を待ちます。

やりきった感が顔に出てますね^^

素浜AS 185km 最終AS ゴールまで残り僅か 25km

ゴールまで残り25km
最終のASでは先程の激坂でのダメージから消耗している人が沢山います。
暑さもピークに達し頭から水を被る人が多数おります。
会話の内容は、残りの距離よりも今の坂辛かったねの声が殆どです。

足が痙っている人も沢山います。

ASを出てすぐに激坂が待っており、沈みがちな顔の方が多くなってきています。
TeamPedalistもしっかり補給を行ない、全員揃ってのゴール方法の打ち合わせを行ない出発します。
200km近くの距離を走ってくると、上りでは完全に足並みが揃わなく合わなくなります。
お互いに速度を合わせる事で、速い人も遅い人も消耗が激しくなるので自分の速度で走ってもらいました。
又上り切った所で待つこと身体が冷え足が痙ることもあるので、敢えて待たないで走り続けるようにしました。

210kチームがゴールに向かっている間に、130kmチームは無事ゴール!

完走おめでとうございます!

210kmに戻ります。

激坂を越え海岸線を走りゴールに向かいます。

そして感動のゴールシーン!

徐々にゴールは近づいて行きます。

この時点で残り距離は500m程
皆さんの背中から達成感と安堵感が漂ってきます。

そして誰からとも無く、今年初参加の方からゴールしましょうと。
そしてツールド・フランスの優勝チームのように方を組んでゴール!!!!

皆様良い顔してますね^^

更にアップ!
最高の笑顔です。

全員揃って無事完走となりました!
皆さんお疲れ様でした。

終了後に全員揃って記念撮影!
「でかしました!」の完走証を胸に抱いて、来年も是非走りましょう!

宿に戻り乾杯!で一日は終わりです。

参加の皆様お疲れ様でした。
来年も苦しみながら楽しみましょう!

おまけ。

グルメライダー野田はただでは帰りません。
昨年はへぎ蕎麦を食しましたが、今年は新潟名物ソースカツ丼でもない「タレカツ丼」

5枚カツがのっています。凄い量ですが美味しくて、あっという間に完食してしまいました。
長距離走行翌日のランチとしては物足りませんでした。

そしてこちらがカツ7枚!
蓋がしまりません(笑)

もの凄いボリュームです^^

グルメあり、走りあり、たまに千切り愛あり、無論助け愛もあった佐渡ロングライド2017
来年も参加しますので宜しくお願い致します。

横浜ロードバイク専門店 Pedalist ペダリスト ロードバイクスクール併設
横浜市磯子区久木町17-7
Tel:045-761-0012

グルメライド担当野田がお届け致しました。
誤字、脱字はお許しください!

最後に今回210kmを共にしてくれた相棒はこちらです。
LOOK 795 LIGHT SPECIAL EDITION Maserati
正直軽いフレームではありませんが、とにかく進みます。
平地は無論の事上りでもスイスイと進んで行くとても良いフレームです。
今回はアシストのように上がったり、下がったりしながらの走りが多かったですが、楽々こなしてくれた素敵な相棒です。
エンデューロにお勧めです。