【AMORE&VITA 菱沼選手レースレポート】第84回全日本選手権ロード大会

【AMORE&VITA 菱沼選手レースレポート】第84回全日本選手権ロード大会

弊社サポート選手、Amore&Vita SMP 菱沼由季典選手より、昨日行われました「第84回全日本選手権ロード大会」の出走レポートが届きましたのでご紹介いたします。

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☆6/28(日) 第84回全日本選手権ロード大会 (日本一を決めるレースです。)

・距離: 240km ( 16×15周 )

・コースプロフィール 短いアップダウンが続き、登りというより下りでもパワーで踏み倒せる海外で言うスプリンター向きのコースでした。

・参加者: 150名弱 (新城選手、別府選手を除いた日本一を決めるに相応しいメンバーでした。)

・リザルト: 3分20秒遅れの42位 AV速度40km (完走65名)

-レポート-

日本で走る貴重なレースでありどの選手もこれに調子を最高なコンディションに持っていくレースでもあります。ただ、日本のチームに所属していない僕は単騎でのぞむことになりました。

まず最初に単騎でのデメリットとは、選手が揃っているチームに比べポジショニングが難しいということです。自転車レースは人数を揃えることでエースを基盤に先頭でトレインと呼ばれるラインを作る事ができ安全でしかもスピードの上げ下げによるストレスも軽減されます。

日本には9コンチネンタルチームが存在し、よって先頭でチームで固められることにより後ろの良い場所は常に動きながら待機していないといけないので常に集中している必要があります。今回のレースの目標と作戦は、10位以内(優勝) 、無駄に動いて体力を消耗させず最終局面まで我慢し抜け出しゴールすることでした。

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1〜3週目までは、流れるコースというのもあり速くAV速度は43-44キロくらいだっと思います。

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そして17名の有力選手たちの逃げがいくというドキっとしたシーンも残り100キロまでありましたが、各チームの作略もあるのも踏んで集団で大人しく、そしてできるだけ前方で走っていました。

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ラスト5周(80km)から集団は活発化していき何度も単発や10人前後の逃げができては潰されの繰り返しで集団有利でした。ここで何度もアタックしたいという心にかられましたが我慢を続けます。たとえアッタクして抜け出せたとしても下りや平坦区間で集団と同じ速度以上で走ればければ直ぐに捕まってしまうからです。

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いよいよ最終周回、読み通りの展開で集団は一つ。脚は、長丁場(200km以上)ということもありギリギリでした。集団は40名ラスト14キロで11名の逃げができる、ただ有力選手たち(スプリンターやスピードマン)が残っていることもあり第2集団を選び集団も人数を減らしながら進む。

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ラスト7キロで焦りからの変速ミスでチェーンが落ちる、乗りながらも治せず下りて絡まったチェーンに悪戦苦闘しているとサポートカーがきて直して頂きました、しかし集団は遥か先へ。。。。そして一人ゴールまで。

タラレバになりますが、結局着いていた第2集団の半分は先頭に追いついたようでした、読みは冴えていました。

一人で独走できるパワーのある脚があれば問題は少なく、もっと目立つ動きもできたかと思いますがまだまだ力不足な所も多く今の自分の実力からしたらこの結果でした。

海外で走っている選手として、しっかり存在感を出したかったのですが、甘くはありません。

今回は、ペダリストのお客様も遠い那須の会場まで足を運んでくださりました。この場をお借りして御礼申し上げます。すごく嬉しかったぶん魅せれなかった悔しさもありました。

ロードレースはとても難しく、最初からガンガン漕いでゴールまでというのは極稀であり、ただの力の見せ合いではなく駆け引きも存在します、僕の好きなバルベルデやロドリゲスもレース中は何処にいるのかわからないのに、最後の勝負場面でイキナリ現れ華麗な勝ちをもぎ取る、僕もそんな結果出せる選手になります。

落ち込んでいる暇はありません。

1日の夜には、次なるレース(ツアーオブチンハイレイクUCI2.HC 13stages ) に向け中国に出発です。富士山の山頂付近のような標高で行われるレースであり得意な山岳の登りがあるのでここで今日の失態を返上します。

最後に全日本選手権前にホイールの調整を完璧にしてくださったペダリスト様に感謝しております。

日々精進していきます。

以上

Amore&Vita Selle SMP 菱沼 由季典

Amore&Vita チームの今後の予定

・7/5-7/19 Tour of Qinghai Lake UCI 2.HC(中国)

・7/1-7/5 Sibui tour UCI 2.1 (ルーマニア)

の二チームに別れて活動します。

どうぞご声援よろしくお願い致します。

Text :Amore&Vita Selle SMP 菱沼 由季典

写真提供:岡本 恒治 様、井上 和隆 様、ご協力ありがとうございました。(福本元)